くらやみに、馬といる/河田桟/カディブックス
¥1,650
SOLD OUT
くらやみに、馬といる/河田桟/カディブックス
世界には光と影がある。
この本は、この世界の影の方、くらやみの方に、「いる」はなしだ。
あかるい場所になじめなかったり、異種の生き物に親しみをおぼえる方にもぜひ。
やさしくて、静かなくらやみがあります。
*
河田桟さんの『はしっこに、馬といる』は、柔らかな光の中での静かなくらしについての文章であった。
この『くらやみに、馬といる』は、影に溶け込むような文章だ。
くらやみのなか境界が不明瞭になり、夜の馬の世界にただ「いる」ということを経験する。
そして、ヒトの社会で心と体がチグハグになったり、でこぼこすることがある私たちの生き方について思いを馳せる。
やさしいくらやみはどこまでも広がっている。境界線はない。正しさも過ちもない。
(本文より)
*
(以下、出版社さまHPより↓↓)
「あとがき」より
与那国島でカディと暮らしはじめて十年が経とうとしています。
日々の暮らしのなかで私がひときわ大切にしている日課が、夜明け前のくらやみの時間をカディと過ごすことです。
馬といるくらやみに身を置いているうち、一滴一滴したたり落ちてきた言葉の断片を集めたのがこの本です。
前作までの『ウマと話そう』シリーズは、馬と人のコミュニケーションにフォーカスした本でした。
実用の書というにはずいぶん受動的でぼんやりしていたと思いますが、やはりひとつの目的に光を当てていたので、そこからこぼれるものがあるように感じていました。
ですから本書は『はしっこに、馬といる』の続編ではなく、そのうしろ側みたいな位置にあると言えばいいでしょうか。
前作までを「昼の世界」とするなら、これは文字通り「夜の世界」の話です。
このような内向きで個人的な文章をいったいどなたが読んでくださるのかいぶかしく思いつつ、それでもこの道を通らないわけにはいかないんだよなあ、という奇妙な感覚に包まれながらこのちいさな本を作りました……
河田桟
【書誌情報】
文と写真:河田桟
編集とデザイン:賀内麻由子
A6変型判 120ページ
ISBN 978-4-906900-02-2
本体1500円+税(1650円)
【作者プロフィール】
河田桟(かわた・さん)
馬飼い・文筆業。2009年、馬と暮らすために与那国島に移住。2024年、馬と猫とともに久米島へ居を移した。著書に『馬語手帖』(カディブックス、2012年)、『はしっこに、馬といる』(同、2015年)、『くらやみに、馬といる』(同、2019年)、『ウマと話すための7つのひみつ』(2022年、偕成社)がある。

